2005年6月27日(月)11:47

フランスのサルコジ内相はEU拡大の中止を主張

パリ(AFP)

フランスのニコラ・サルコジ内相はパリで、ルーマニアとブルガリアの加盟後はこれ以上他の国をEUに受け入れぬよう主張した。両国の加盟後、新規加盟は「少なくとも機構制度が改革されない限り中止する」必要がある。「EUには境界が必要だ」、と与党UMPの党首を務めるサルコジ副首相は付け加えた。

さらにサルコジ内相は「EUのエンジンをめぐる問題」も提起するよう求めた。25ヶ国のEUは「2サイクルエンジンでは進まない」。EUの6大国が「新しいEUの力強いエンジンを形成すべく協議する」必要がある、と内相はドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、ポーランドのいわゆるG6グループを視野に入れて語った。私の見解では独仏枢軸が「中心となる」が、これはいわば「6サイクルエンジン」となる、と内相は主張した。

欧州市民にはEUを「不安を引き起こすEU」ではなく、保護ファクターとして認めさせねばならない。そのためにはフランスがEU農業政策や世界貿易機構(WTO)との交渉という分野で一層深く介入する必要がある。こうした交渉は「管轄の欧州委員だけに委ねるにはあまりにも重要だ」、と2007年大統領選に出馬予定のサルコジ内相は語った。

原題:Franzoesischer Minister will EU-Erweiterung stoppen




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